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    おすすめ写真展のおしらせ

    金瀬 胖 写真展「千葉 銀色の街」
    2009年7月11日(土)ー7月21日(火)コニカミノルタプラザギャラリーA




    金瀬さんから改めて写真展とパーティーの案内をメールで頂いたのですが、そのなかに写真展あいさつ予定稿が添付されていまして、その内容にいたく感銘しご本人の承諾を頂きましたのでその一部を抜粋して転載することにしました。

    「(略)・・永く暮らしている千葉の街の写真も、足の向くまま、カメラが向くままに撮るようになりました。カメラにゆだねて撮るというのは、カメラが向かおうとすることに抵抗しないということ、言いかえると写真を撮るのはカメラとフィルムで、私はせいぜいその運び人にすぎないということの確認です。確かに「そこ」で私はシャッターを切るわけですが、現像しネガを見るときが本当の撮影という感じがします。狙いを定めて撮ったものはカッコばかりでウソっぽく白々しいものに感じてしまいます。なにか「写っている」と感じるものを選び出しています。・・(以下 続く)」

    常にこの言葉を心に銘じて写真と対峙していきたいと思っています。


    【写真展雑感(回遊魚のように)】- 7/20追記 -
    1_shinjuku2.jpg  


    回遊魚は泳ぎ続けることで生きることができ、泳ぐことを止めたときに死ぬ。

    写真展のテキストに回遊魚の例えがあった。千葉の街の変遷を回遊するように記録した写真たち。
    どの写真も特別なものが写っているわけではないが、てらいがなくて写真から自然と語りかけてくるような感覚、金瀬氏独特の美意識といったものがあり写真を見る楽しみといったものを感じた。

    会場に置いてあったポートフォリオ「BAN PHOTO FILE」に、80年代に撮られた写真と「ZONE」「EXPOSED」のプリントがあり、両方を比べると写真を撮る姿勢の違いが顕著に表れていて興味深かった。前者の写真からは撮影者自身の存在をはっきりと感じることができ、「ZONE」以降の写真からは撮影者の存在が消えていることが見て取れる。これらの違いからも金瀬氏のいう「予め定めた筋やイメージに沿って撮る写真はカッコばかりで白々しく、写真はイメージに従うときもう終わっている。」という意図をくみ取ることができる。
    例えば「EXPOSED」には、海岸線の美しい風景や海水浴やサーフィンをする人々の写真がある。決して声だかに何かを伝える写真ではないが、我々はあの原発事故の恐ろしさを知っている。それ故にこれら写真の裏にある哀しさや怖さ、人間の愚かさといったものを感じざるを得ない。
    こういった姿勢は写真のテーマこそ違え、今回の写真にも引き継がれているのではないかと思った。

    今回の写真展からは、デジタルと印画紙それぞれのプリントによる質感の違いといったものも感じた。デジタルのシャープでクリアな質感、印画紙特有の多層的なトーンの質感。両者はそれぞれ特有の存在であり、デジタルは銀塩に変わるものではなく、今後共存していくのではないかと感じられた。

    回遊するように写真を撮り続けたい。いつかその日が来るまで。
    回遊魚は泳ぎ続けることで生きることができ、泳ぐことを止めたときに死ぬ。


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    Comment

    はせがわ | URL | 2009.07.05 17:58 | Edit
    >なにか「写っている」と感じるもの

    最近私も早くその境地に立ちたいと思っているのですが・・
    実際やってみるとこれが一番難しいことだということが判って来てかなり悩んでいます。
    m_HAL | URL | 2009.07.06 02:55 | Edit
    写真の場合、その場所に立ってそこにあるものしか写せないという制約があるわけですが、現実にあるもの以上を表現しなければならないという写真の命題ほど難しいものはないと思います。
    また、狙いを定める部分とそうでない部分の線引きも難しいですね。ただ漠然と撮っていたのでは散漫な表現になるだけですし。ここは本当に難しいところです。
    コニカミノルタのサイトにある金瀬さんの数点の写真を見る限り、写真からとても瑞々しさといったものが伝わってきます。このレベルに達するのは相当大変なことだと思います。
    やはり写真展にいってこのあたりをじっくりと味わってきたいと思っています。
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    Author:m_HAL
    現代写真研究所にて写真を学ぶ。
    金瀬 胖 氏の影響を受け現在に至る。

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